コロナで生活が一変し始めた頃、わたしは初めてLoop(耳栓)を買いました。
家にいる息子のギターの音がちょっと気になった。決してうるさいわけではなかったけれど、のべつまくなしだとちょっと。
ちょうど、Loopがスタイリッシュな「音楽用耳栓」として話題になり始めた頃。息子のギター音対策に、ExperienceとQuietをベルギーからアメリカに個人輸入してみました。
割引クーポンも使えて$30ちょっと。今では考えられない安さですよね!残念ながらもう個人輸入はできなくて、2年後にEngageが発売された時は渋々Amazonで買いました。
ポチEngageの第一印象は最悪「なんだよ、全部聞こえるじゃん!買うんじゃなかった!!」
Engageの良さはじわじわ分かります。音の角が取れるので楽なんです。好きになりすぎて、必要ないのにEngage 2(改良版)も買ってしまいました。
今では、Loopの最高傑作はEngageだと確信しています!
わたしのLoopコレクション
わたしが持っているのは、Experience、Quiet、Engage、Engage 2、Mute(消音パーツ)。
睡眠用のDreamは必要ないのと、遮音レベルを切り替えられるSwitchは、「Loopは軽さが命」だと思っているので買っていません。


各モデル(現行モデル)のスペック比較
まずはQuiet 2・Experience 2・Engage 2の客観的な数値を整理します。Mute(消音パーツ)装着時の変化にもご注目を。
遮音性能の一番低いEngage 2が、Muteをつけると一気にハイスペック化するのも面白いですよね!
| モデル | 通常時の遮音値(SNR) | Mute装着時 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| Quiet 2 | 24 dB | 非対応 | 睡眠・完全な集中 |
| Experience 2 | 17 dB | 20 dB | ライブ・イベント |
| Engage 2 | 16 dB | 25 dB | 日常・育児・会話 |
とはいえ、数値だけ見ても「なんのこっちゃ」なので、次はわたしが使ってきた旧モデルを体感で説明します。(旧モデルも現行モデルも基本構造は同じです)
各モデルの「静寂の質」
- ・Quiet(くぐもった静寂)
-
シリコン素材で物理的に耳の穴をふさぐため、外音は全体的にくぐもった感じ。
自分の声や鼓動はよく聞こえる。
遮音度+++
体内音+++
Quiet(シリコン耳栓)で外音は消せません。「純粋な遮音性」を求めるなら、安いフォーム耳栓(MOLDEXなど:NRR 33 dB / SNR 36 dB相当)の方が実力が上です。
- ・Experience(整った静寂)
-
音楽用耳栓らしく、音量だけを下げてバランスの良い整った音を保つ。遮音効果は「扉1枚」分。開いていた部屋の扉を、そっと閉めた時のような聞こえ方。
自分の声や鼓動は少し控えめ。
遮音度++
体内音++
- ・Engage(開かれた静寂)
-
外音は良く聞こえるが、少し角が取れる。自分の周りに「薄いプライベート空間」ができて守られる感じ。
日常の会話(発声)を前提に設計されているため、自分の声や体内音が響く不快感は最小限。
遮音度+
体内音+
なぜ「Engage」が最高なのか?
Experienceの限界
わたしがExperienceを買ったのは、ちょうどコロナで世界が静まり返った頃。音楽鑑賞ではなく、日常の生活音軽減が目的でした。
たしかにExperienceで、息子のギター音は少し遠のいて聞こえるようになりました。
でも後ろから話しかけられても分からない。玄関のドアをノックされても分からない。「お母さん」としては耳栓をつけっぱなしにするのに不安を感じました。
結果、短時間しかExperienceを使えず、「自分の都合で遮音する」という本来の目的からは遠ざかることに。
Engageの絶妙なバランス
Engageは外音がよく聞こえます。普通の耳栓として買うならば、絶対におすすめできません。
ただ、わずかな減音でも、心理的な効果は意外と大きい。Engageが不快な音のエッジを少し削ってくれるだけで、心にゆとりが生まれるんです。
Engageの「遮音レベルの低さ」自体も、職場や家など人と関わる場面ではむしろメリットで、声をかけられても聞き逃さない安心感があります。
自分の体内音(鼓動など)があまり気にならないのも長所。自分が返事をする時にも、頭の中の反響音はまあまあ我慢できるレベルです。(しゃべり続けると辛いかも)
イヤーチップのフィット感とサイズ展開
日常のいろんな場面で使いやすいEngageですが、やはり長時間つけていられるのは、シリコンのイヤーチップの快適さがあってこそ。


これはわたしの歴代の余ったイヤーチップ(笑)
LoopにはXS・S・M・Lの4サイズのイヤーチップが最初から同梱されています。
自分の耳の穴にぴったり合うサイズを選べるので、長時間つけていても圧迫感がありません。わたしはMサイズを押し込まずに耳の穴にふたをするような感じで使っています。



使用感もいいし、会話も聞こえるから自分の好きな時に「つけっぱなし」にできる!気に入りすぎてEngage 2が出たらすぐに買っちゃった!
Engage 2の中を覗いてみよう
Engage 2の小さな穴とMuteの仕組み
Engage 2の軸のあたりに、針先ほどの小さな穴が開いています。これが音の入り口であると同時に体内音の逃げ道となり、耳栓特有のこもり感を防ぎます。


Mute(消音パーツ)をはめ込むと、この穴が物理的にふさがります。遮音性がグッと高まる(16 dB→25 dB)一方、体内音や自分の声が頭の中で大きく響くようになるのがデメリットです。
Engage 2 Plusは「買い」なのか?
Muteを試してみたい場合は、セット売りがお得。Engage 2 Plusなら、Mute 2セットに加え、Engage 2には入っていないフォーム製イヤーチップも同梱されます。
ちなみに、Plusを検討している方にひとつだけリアルな注意点を。キャリーケースの中にMute専用の収納場所がありません。


これ、出先でMuteをつけ外しするうちにうっかり無くしそうじゃないですか?
個人的には「素のEngageのバランスが神」なので、Plus(Muteつき)を買わずに、より強い遮音が欲しい時用に安めのシリコン耳栓を買い足すのも合理的だと思います。
まとめ|耳ではなく心を守るEngage 2
遮音や音楽用ならLoop以外もアリ
Loopはスタイリッシュな耳栓ですが、実用性だけを考えるなら他にも選択肢があります。
Quiet 2は、Loop独自のアコースティックチャンネルを持たない「単なるシリコン耳栓」です。これは、レビューの良い安めのシリコン耳栓を買っても性能は変わりません。
Experience 2も同様で、性能の良い音楽用耳栓自体は他社からもいろいろ出ています。わたしが気になっているのは、Alpine MusicSafe Pro。
Alpineはオランダの聴覚保護の専門メーカーで、このセットには入れ替え可能な3種類の減音フィルター(16 / 19 / 22 dB)に加え、ケース、首掛けできるストラップ、専用クリーナーまでついてます。素材はノンシリコンで、体温に反応して耳の形にぴったりフィット。
で、Experience 2よりちょっと安い(笑)
Engage 2だからできること
Engage 2はいろんな意味で「塩梅」がいいと思います。
- 聞きたくない音は残るけれど、やわらぐので前ほど辛くない。
- 遮音性はほどほどだが、耳栓につきものの「体内音の反響」が少ない。
- よほど小さくなければ人の声が聞こえるし、自分も(一応)話せる。
- アクセサリーのようにも見えるし、イヤホンみたいに「話しかけないでオーラ」が出ない。



この絶妙な「塩梅」が、Engage 2を唯一無二にしていると思う!
あと、ちょっと真面目な事を言うと、「自分で状況をコントロールできる」というのが安心感の源な気がします。
ノイズの大きさ自体より「自分の意志とは無関係に聞かされること」の方が嫌じゃないですか?わたしなんて、自分が見てないテレビ音にもEngageです(すまん、夫)。
音に敏感な方だけでなく、子育て中の方や、ノイズの中で自分のペースを取り戻したい方に。
日常にさりげなく寄り添ってくれるEngage 2、一度試してみて欲しいです。





